ささえる

高崎市上豊岡町 自由なダンスの世界に学ぶ 「自分らしさ」のある暮らし

高崎市豊岡町のダンススタジオ『{pegu} DANCE STUDIO』にて、代表の荒木(ダンサーネームゆきPOM)さんにインタビュー。子供から大人まで幅広くダンスの魅力を伝える彼女に、ダンスへを通じて伝えたい想いをお聞きした。自分らしさを伝えるダンスの世界、私らしく暮らすコツを教えていただこう。

2021.12.26

“表現”を楽しむ街

今回訪れたのは子供から大人まで踊りに楽しく一生懸命なダンススタジオ。 教室の雰囲気を写真と文章でお伝えします!

高崎市とダンス

音楽や映画など表現活動が身近な高崎の街。全身を使って表現を行う「ダンス」もまた、市内で多くの人たちに楽しまれている。コロナ禍前のまちなかを思い返せば、イベント時や街角のスタジオで子供や大人が踊りを鑑賞する/披露するシーンは多くあった。全国的にもダンス人口は増えており、私たちにとって身近な芸術の一つであることを認識する。

心地よい音楽に身を任せ、体と心を思うままに動かすダンスの魅力。コロナ禍で凝り固まった心身を伸ばして、この街に生まれたのびのびと豊かな“表現の世界”を覗いてみるとしよう。

 

魅力的なハスキーボイスでハキハキと答えてくれた荒木さん。「自分らしく生きること」の大切さを、ダンスを通じてお教えいただきました。

{pegu} DANCE STUDIO

高崎市豊岡町。レモンイエローの外観が可愛いダンススタジオ・『{pegu} DANCE STUDIO(ペグダンススタジオ)』へインタビューに訪れた。軽やかな雰囲気の教室でお話いただいたのは、代表の荒木由貴子(あらきゆきこ:ダンサーネームゆきPOM・ゆきぽん)さん。3歳の子供から65歳の大人まで幅広くダンスの魅力を伝える彼女に、ダンスへの情熱と踊りを通じて伝えたい想いをお聞きした。

足先に力を込めて地面に立つ、指先をぐっと伸ばして全身で表現する――ダンスの動きはどれも“普段の暮らしで意識しないこと”に目を向けさせる。「ダンスやスタジオが日常の一部になってほしい」と語るゆきPOMさんに非日常なダンス表現から伝わってくる“暮らしの楽しみ方”を教えていただこう。

写真映えするスタジオで、ダンスをテーマにインタビュー。年末年始の忙しさにひと息ついて、体も心もリラックスしながらお読みください☕

ダンスと生きる

広いスタジオに入ると、つい体を動かしたくなりますね!皆さんもお好きなミュージックに合わせて、レッツ・ダンス♪

ダンスへの想い

「ゆきPOM先生!」と親しみを込めて生徒が呼びかける声。まずはゆきPOMさんが一途に愛してやまないダンスとのであいからお話を伺ってみる。“憧れ”から“生きがい”へと変わっていったダンスの世界、インストラクターとして活動するまでの道のりをお聞きした。

「私がダンスとであったのは高校生の頃。好きなアーティストが出ている音楽番組を見ていて、歌手の後ろで踊るバックダンサーに目を留めたことがきっかけでした。歌手が見たくてテレビを見ていたはずが、気付けばダンスばかり目で追っていて。ビデオに録画したものを擦り切れるほど巻き戻して振り付けを覚え、私もカッコよく踊りたいと一人で練習を始めたんです」

実家近くにはダンススタジオがなく、しばらく独学でダンスを練習していたそう。高崎市内の学校へ進学することを機にダンススタジオへ入り、ガールズヒップホップのクラスへ。在学中も就職後も“ダンス三昧”の日々だったと振り返る。

「保育の専門学校に通っていたときも、保育士として働きだしてからも、とにかくダンスをしていました。仕事終わりにチームメンバーで集まって練習をして、週末のステージで披露したらまた練習!日中仕事をしてから深夜まで体を動かすルーティンはハードで、だんだん仕事とダンスを両立するのが難しくなっていきました」

「大好きな子供に関われる保育の仕事を続けたい気持ちもあったのですが……やっぱり、ダンスが好きで。『今やりたいことを、やりたい分だけ打ち込みたい』と仕事を退職。しばらくフリーターとして働いていましたが、“ダンスの二の次”だった仕事は転々とすることもしょっちゅうで。私は自分でやろうと決めたことなのに続けられないところを、徐々にコンプレックスだと感じるようになりました」

当時を気恥ずかしそうに振り返りながらも、続けてきたダンスが道を変えてくれたと語るゆきPOMさん。その後フィットネススタジオやダンススタジオで講師を務めるようになり、ダンスを軸に仕事と暮らしが重なっていく。

「飽き性な私にとってダンスだけが例外で、唯一ずっと続けられたことでした。趣味が仕事に変わり、仕事を通じたダンスが増えていく日々の中で、現在のスタジオ運営に繋がる色々なことを学べました。ダンスを信じてやってきてよかった、今でもそう思います」

 

見ているだけで笑顔になれるペグのホームページ。記事の下にリンクがありますのでご覧ください!大人も子供も、必見です~💃

PEG+YOU

大好きなダンスの仕事に就き、ダンスの仕事と共に急成長したゆきPOMさん。「とにかくがむしゃらに仕事をしていました」と忙しい日々を過ごす中、自身が無理をしていることに気付かず体調を崩してしまった経験があるという。自分と向き合い、ダンスと向き合う中で見つけた“大切にしたい想い”——『{pegu} DANCE STUDIO』開校に繋がるエピソードをお聞きした。

「仕事量が多くなるにつれて『やるべきこと』や『やりたいこと』のバランスが取れなくなってしまって。結果、無理をしすぎて倒れてしまい、積み上げてきたもの全てがゼロになるような体験をしました。心が肉体を追い越してしまうような、気落ちしている状態。周りの仲間に支えてもらいながら、『何を仕事にして生きていこう』としばらく先の見えない日々を過ごしました」

「私がダンスで大事にしたい想いに気付けたのは、この出来事があったからだと思います。立ち止まって自分自身をゆっくり見つめなおし、『今の私に残っているものは何か? 少しでも自分を誇れるものはあるか?』と考えたら……ダンスだったんです!!(笑)そこから自分の想いを形にできるスタジオづくりを決断して『{pegu} DANCE STUDIO』をオープンしました。自分も先生も生徒も皆が“両想い”でいられる場所――互いを大切にし尊重しあいながら、皆で頑張りあえるダンススタジオを作りたいと思いました」

「あなた(YOU=U)と頑張る(PEG)」を由来に名付けられたスタジオ名からは「ダンスやスタジオに関わる方と共に、前を向いてつくっていきたい」という想いが伝わってくる。

「2017年に開校し、今の生徒数は300名程度。少人数制のクラスづくりで、先生や生徒同士のコミュニケーションがとれる空間づくりを意識しています。頑張る(PEG)という言葉は人の心を圧迫する重みがあるので、皆で支えあえる環境づくりが重要だと考えています。テントを固定するペグ(杭)のように、保護者・先生との信頼関係をしっかり結びながら、生徒がぐっと踏ん張れる支えになりたいと思っています」

「頑張りすぎて潰されないように、辛くなって心が飛んでいかないように」

重すぎず軽すぎないペグの場づくり。これからの暮らしの中で、大切にしたいヒントがたくさん詰まっています!

ダンスのパワー

温かい言葉と立ち居振る舞いが美しいゆきPOM先生。多くの生徒が憧れる気持ち、わかります……っ!

鏡を見つめる

続いて尋ねたのは、ゆきPOMさんが感じるダンスの魅力について。2012年から中学校の必修科目に導入されるなど、私たちにとって身近な存在となったダンス。踊りの表現が暮らしに与えるものを想像しながら聞いてみた。

「ダンスの楽しいところは色々ありますけど、私は“点数がないところ”が好きですね。ダンスコンテストなどのダンスイベントでは点数が付きますが、基本的には点数も順位も正解もない。踊った分だけ自分の表現になるところに、面白さを感じています」

「また自分自身と上手に向き合えることも、ダンスの良さじゃないでしょうか。全身鏡を見て『もっとカッコよく踊るには? もっと自分らしさを出すには?』と動きを考えたり……“自分の欠点”と向き合うことは辛くても、ダンスを通じてなら自然と自分が欲しいものと向き合うことができます。客観的に自分を見られるので“ポジティブに悩める”のだと思います」

ポジティブに悩む、それは自分自身を肯定することに繋がるとゆきPOMさんは語る。「ダンスを通して自分を見ていると『こんな自分が嫌だな』というより、『もっと素敵な自分になりたいから頑張りたい』って思うんです」鏡が映すのは“ダンスを頑張る自分”の姿。その姿に悩むことは決して自分自身を否定することなく、理想のダンスを踊れる“自信ある自分”への道を示してくれるという。

体を動かす楽しさや音楽に合わせて踊る面白さ、表現力を磨く奥深さをもつダンス。ゆきPOMさんが語ってくれたダンスの世界には、誰しも“新しい自分”にであうチャンスが待っていると感じられた。辛い練習のときも悩んだときも、スタジオの鏡に映る仲間の姿がエールをくれる。日々の生き方にも勇気をくれるような光景が、ダンススタジオから伝わってきた。

「コロナ禍だからこそ、ダンスの腕前が急成長した子供もいます」とゆきPOMさん。自粛中の制限と上手に付き合うことで、集中してレッスンに取り組めたようです!

スタジオの壁に飾られたpeguの文字は手作りなのだとか!ちょっとした温かさが心地よい居場所、皆で大事にしたいですね。

未来に向けて

最後にお聞きしたのは『{pegu} DANCE STUDIO』の未来について。新たな分野への挑戦も考えているというゆきPOMさんに、今後の展望やダンスを通じて生徒に伝えたい想いを伺った。

「今までダンススタジオとしてお祭りやイベントに出場してきましたが、今後はダンスと新しい分野を組み合わせていければと考えています。例えば『ダンス×美容室』でファッションショーをしたり、『ダンス×料理』で新しいエンターテイメントを作ったり。『ダンス×福祉施設』や『ダンス×介護施設』といった、ダンスが身近でない方々にも踊ることの楽しさを伝えていきたいです。以前勤めていたフィットネススタジオでは、80歳のおばあちゃんでもダンスを楽しんでいました。ダンスの持つパワーは、年齢や性別関係なし……新しいダンスの未来づくりに、チャレンジしたいと思っています」

「また、自分らしい表現を考えるダンスのスタジオだからこそ、自分に一生懸命になれる場所でありたいと思います。生徒が安心して自分に集中し、成長を感じていけるスタジオになりたいです」

「『{pegu} DANCE STUDIO』が、関わった人の一部になることが目標です。30年後くらいに『ゆきPOM先生の言葉、あの頃はわからなかったけど今響いたな~』って思ってくれたらとても嬉しいですね」とゆきPOMさんは笑う。生徒や先生といった立場に関係なく尊重しあう開放的な空間づくりを土台に、レッスンの中で伝えた言葉や想いが誰かの人生に良い影響を与えてくれればと話を纏めてくれた。

人を繋ぎ・場をつくる『{pegu} DANCE STUDIO』の挑戦。自分らしさを表現できるダンスの世界にヒントをもらいながら、私たちも「自分らしさ」を大事にこの街で暮らしを楽しんでいきたい。

{pegu} DANCE STUDIO

住所:〒370-0871 群馬県高崎市上豊岡町206-7
電話:027-387-0390
受付時間:15:00~22:30(月曜日~金曜日)
☆見学や体験レッスンも受付中!

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この記事に関連するメンバー

西 涼子

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群馬県でフリーのライターをしている西(編集長)です!
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